① 何が起きた?

冷蔵庫のチルド室に、賞味期限が2〜4年も過ぎたチョコが入っていました。冷蔵庫のスペースを邪魔していると思い、私は、そのチョコを処分しました。

その後、妻が泣き崩れました。私にとっては、期限が大きく切れた古いものを片づけただけのつもりでした。

② 当時どう感じた?

まず驚きました。そして、なぜそこまで泣くのかが分からず、戸惑いました。

私は、整理をして、冷蔵庫を使いやすくしただけだと思っていました。それなのに、相手にとっては、泣くほどのことだった。その差をどう受け止めればよいのか、すぐには分かりませんでした。

③ なぜそうなったのか?

妻は、賞味期限が切れていても、食べられるなら食べるという考え方の人です。判断の基準は、期限の日付ではなく、「食べられるかどうか」でした。

加えて、ものを無駄にしたくないという気持ちが強く、普段からそうした言葉を口にしていました。自分で収入を得ていない立場で、家のものを大切にしたいという意識もあったのかもしれません。

一方の私は、「期限が大きく切れているものは、もう使わないもの」と、頭の中で決めていました。同じチョコを見ていても、私には「場所をふさぐ古いもの」、妻には「まだ食べられるかもしれないもの」だったのだと思います。

④ そこから何に気づいた?

一般に、賞味期限は「おいしく食べられる目安」、消費期限は「安全に食べられる目安」とされています。賞味期限は、期限を過ぎたらすぐに食べられなくなる日付ではありません。腐りにくいものであれば、なおさらです。

ただ、それで「だから食べても大丈夫」とは言えません。保存の状態や、食品の種類によって違います。自分で判断して食べる以上、食中毒などのリスクはゼロではありません。2〜4年過ぎたチョコを食べてよかったのかどうかは、この記事では判断しません。

私が気づいたのは、食べ物のことよりも、判断の基準が人によって違うということでした。私は、自分の基準で「要らないもの」と決めて、相手に確認せずに処分しました。相手には、相手の基準があり、そこには、ものを大切にしたい気持ちが、こもっていたのだと思います。

⑤ 今ならどうする?

今なら、処分する前に、一言、聞きます。「これ、まだ使う?」と。相手のものでも、共有の場所にあるものでも、同じです。

食べ物については、賞味期限、商品の特性(腐りにくいか、傷みやすいか、開封しているか)、見た目やにおいなどの五感、という3つを組み合わせて、一緒に判断してみたいです。迷うものは、無理に食べず、二人で話し合って決めます。

期限を過ぎたものを置いておく場所を決めておくのも、お互いが納得しやすい方法かもしれません。冷蔵庫のスペースの問題も、そうすれば、片づけられます。